すべてを自分でつくらないと気が済まなかった。
他人の色に染まることを恐れていたのか、
自分の色に染めないと落ち着かなかった。
ここ数年あたりは特にその傾向が強かった。。
vindvaterとして、ふたりで音楽をやってきてても、
相変わらずものづくりの過程はというと、
俺が曲をつくり、構成やそれぞれの楽器の雰囲気を考え、それを相棒に伝えてベースを付けてもらってた。。
多少アドバイスをもらったりしながらも、基本的には俺ヒトリの色が強かった。
この作り方は、ふたりで組んでからずっと変わらなかった。
相棒は、いつでも俺の曲の一番のファンでいてくれたから、これでいいと甘えてたのかもしれない。
一緒にものをつくるというより、俺の我がままをサポートしてくれてたように思う。
けど、さいきん、
一緒にアルバムをつくってて感じることは、
ふたりの色が混じる瞬間が一番興奮するんだよね。
総まとめ的なアルバムだから、ふたりで作ろうって決めたこともあって、
いままでに無いくらいのミーティングも重ねながら、
すべてのことを一緒につくってる。
そーしていく中で、自分の生み出した色が、相棒の手によって違う色へと変わっていくのも面白いと思えるようになってきた。
というより、むしろそれが面白いと思ってきた。
ふたりでやることの意義。
お互いのもつ個性という色を重ねたり混ぜたりしながら、ひとりじゃできないモノを創り出す。
いまになって、ようやくその意味を心で理解できたように思う。。
なんか、それがわかるようになっただけでも、アルバム作りは価値のあることに思える。。
もともと独占欲の強い俺だから、すべてを自分色に染めないと気が済まなかったんだろうな。
少しだけ、大きくなれた気がする。。。
一緒にものをつくるには、
相手の色を無視してもだめだし、
片方の色が白でも意味がない。
混ぜても色が薄まるだけだから。
それならヒトリの方がよっぽどいい。
それぞれが色を持った状態で出逢えば、
きっと面白いモノが生まれる。。。
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